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病気 その予防と治療

予防

 基本的に、完全に病気を予防することはできません。
 病気の原因となるばい菌は、魚がいるかぎり必ず存在するからです。水がばっちくなったり、グッピーが小さな怪我をしたり、あるいはその両方が重なって、発病します。
 水道水は、カルキ(塩素)さえぬけば、殺菌されているし、ほぼ中性で硬度も低い(いろいろ混じってない)から、魚にとってちょうどいい水です。
 ですから定期的に水槽の水を少し捨て、新しい水を入れてやることは、病気の予防になります。
 しかし水換えのしすぎ、とくに一度に大量の水換えは、水温や水質が大きく変化して、元気な魚でも弱らせてしまいますので、注意してください。
水替えをするのは、次のような時です。
・水が濁っている。
・ブクブクの泡が大きく膨らんでなかなか消えなかったり、水面のふちに小さな泡がたまっている。


 グッピーの病気には、次のような症状が見られます。
・グッピーの尾びれが溶ける。
・グッピーに白い綿のようなものがついている。
・出血している。
・体の一部が白くなっている。
 病気がでたら、まず他の魚にうつさないために病気の魚を隔離し、水槽の水もおもいきって2/3から1/2を水換えして、水柱のばい菌や汚れを薄めましょう。
 薬品を使うときには、
1 用法、容量を、かならず守る。
2 病魚を隔離して薬浴させる。
3 何匹も一度に病気になったり、うつりやすい病気なら、水槽に薬を入れる。
 といった方法があります。
 人によっては、病気が怪しまれるグッピーは全部捨ててしまいます。そうでなくても、グッピーは犬猫のように、感情移入するには向かないペットです。観賞魚と割り切ったほうがよいのかもしれません。

治療

 病原菌は、小さな傷口などについて、増えて病気になることが多いようです。
 プラスチックの水草は、傷の原因になりやすいようです。
 また、グッピー以外の魚には、グッピーのひれをかじるものもいます。
 ひれがボロけたグッピーは、治るまで1%の塩水に隔離します。グッピーは塩水に強いですが、ばい菌には塩水に弱いものが多いからです。
 薬には、メチレンブルー水溶液、グリーンFゴールドリキッドなどがあります。

尾が針のように細くなる ⇒ ハリ病

 ハリ秒は、水が悪くてグッピーが体調を崩しているときになりやすいようです。
 稚魚に多く、ほっておくと死んでしまいます。
 水質の改善が重要で、それだけで治ることもあります。
 あとは尾ぐされ病と同じ治療法を試みてもよいでしょう。

白いワタのようなものがつく ⇒ 水カビ病 白綿病

 小さな傷口などにカビ菌がついてなります。
 ワタをティッシュや綿棒でふきとり、薬を塗るか薬浴させるとよいでしょう。

体を何かにこすりつける。体に白い点ができる ⇒ 白点病

 白点病 白点虫という寄生虫がついています。
 唐辛子を、水槽に入れるとよいそうです。
 水草やバクテリアへの影響は気にしなくてよいので、手軽な方法です。60センチ規格水槽で唐辛子一本。漬物用に売られているものを縦二つに割り種を取って、水槽に放り込みます。
 これを科学的根拠のない民間療法と言う人もいるますが、これで治ったという人もいます。
 あるいは水槽に薬を入れ、水温を30度ぐらいまで上げるという方法もあります。

米粒ぐらいの白い点ができる ⇒ つりがね虫症

 エピスチリスという寄生虫がつくとこうなります。
 薬を使ってください。

蛇のようにクネクネ泳ぎ、死んでいく ⇒ グッピーエイズ

 グッピーエイズは、おなじくグッピーの原因不明、伝染性の強い、治療法の確立していない病気だそうです。
 水槽に塩や薬を入れて、あとは祈りましょう。
 全滅したら水草や濾過材は捨て、他は消毒しないと、新しくグッピーを入れても再発するようです。