2001.3
天野さんから、情報をいただきました。
ロシア映画の両棲人間が、DVDで発売されるそうです!
発売日は、5月25日 タイトルは両棲人間。
発売元は、ビームエンタテインメント IVCF-347、4700円!
1961年の作品だそうで、いったいいかなるものなのか!
まだまださっぱり、わかりません。
2001.04.12
BEAMエンターテイメントさんのHPで、5月に発売される両棲人間について質問し、回答をいただきました。
「(株)IVC様より5/25に発売になります。ロシアファンタジー映画の秀作を、本国ロシアのモスフィルム内DVD制作スタジオでフィルムの完全デジタル補正を行ったデジタル・リマスター版で、高画質・高音質でお楽しみいただけます。音声はロシア語・英語・フランス語、字幕は日本語・英語ほか13ヶ国語収録のインターナショナル仕様のDVDです。カラー/97分/片面2層/スタンダードサイズ/品番:IVCF-347/税抜価格:\4,700」
だそうです。
……で、どうやったら購入できるんだ?
2001.04.26
私は手に入れる日を、そしてこのページにレポートをアップする日を、心から楽しみにしていました。
もちろん、しっかり予約して。
そしてついに昨日が、DVDの発売日。
今ごろ発送されてるハズ、とワクワクしながら待っていました。
メールが来た時も、一瞬は発送のお知らせだと、思ったのです。
しかし!
毎度ありがとうございます。
「DiscStation.co.jp」より、お知らせを致します。
この度ご予約いただきました、
「IVCF-347/ロシア映画DVDシリーズ educational world(仮) 両棲人間〈デジタル・リマスター版〉」 ですが大変申し訳ございませんが、発売延期未定となりました。
発売日が決定次第、改めてご連絡させていただきますので
何卒よろしくお願い致します。
またもしご都合がよろしくなければ、キャンセル・ご返金も承りますので
その際はお手数ですがメールにてお知らせ下さい。
よろしくお願い致します。
代引取り引きを指定してましたから、返金は発生しませんけど、はああううう。
このまま立ち消えになってしまうんじゃないか? という気が、ひしひしとしてきました。
ええ、キャンセルはしません。待ちます。ずっと。
いまさら、あと三年や五年や十年待たされたからといって、なんだというのでしょう。
お目にかかれる日を、楽しみにしながら……。
当時、渋谷のミニシアターで、やってたらしいです。
残念ながら、遠出できませんので、見に行くことはできませんでした。
2002.2.19
ブンヤさんから、情報をいただきました。
なんと! 両棲人間のDVDは、アメリカでは発売されている! というのです!
私は映画が大好きで、特にSFやファンタジーに目がないのですが、旧ソ連のSF・ファンタジー映画にも好きな作品がたくさんあります。そこでIVCのロシア映画DVDシリーズ発売を大変楽しみにし、「両棲人間」についても細江さんのホームページで「予習」させていただいておりました。
ところが、このシリーズは「惑星ソラリス」が出ただけで、あとは無期延期に……。このシリーズのDVDはロシアで10カ国語以上の字幕を入れて作製し、各国のメーカーがパッケージだけを変えて販売するものだそうですが、日本語字幕の出来がひどく(せりふの入れ間違い、誤字脱字、男が女言葉で話すなど……)、発売取りやめとなったそうです。IVCはこの字幕を改修するようロシア側と交渉中とのことですが、当分は発売されそうにありません。いったん発売された「ソラリス」も店頭から回収されてしまいました。
しかし英語字幕はそれほどひどいものではなかったらしく、米国ではこのシリーズは予定通り発売されています。そこで、日本でも米国盤として通信販売で購入することができます。私は英語がだめなので、日本語のWEBショップで「両棲人間」「ドゥエル教授の首」「魔女伝説ヴィイ」の3枚を購入してみたところ、無事に入手することができました。日本で発売予定だったものなので日本語字幕が入っており、リージョンコード(国別の著作権保護のためのコード)もフリーなので、日本のDVDプレーヤーで再生できます。
まだ入手して日が浅いので「両棲人間」と「ヴィイ」を1回ずつ見ただけですが、「両棲人間」は大変におもしろいです。確かに字幕はおかしなところが多い(登場人物がやたら敬語で話したり、字幕の位置が妙に高いので登場人物の顔にかかったりする)ですが、かなり良くできたファンタジー映画だといえます。あまりSFっぽい雰囲気はなく、メキシコあたりをイメージしたらしい無国籍な舞台設定ともあいまって、まさに現代版人魚物語といった感じです。
無理やりラテン人を演じるロシア人というのもおかしいです。DVD化するにあたって画面にも手を入れたのでしょうか、水中シーンも非常にきれいで、とても40年前の映画とは思えず、フランス映画の「グランブルー」を思い出しました。
私も学校の図書室に入り浸ってあかね書房の少年少女シリーズや早川のSFジュブナイルシリーズを読みあさったくちで、「両棲人間」と「ドゥエル教授の首」は「毛色の変わった、ちょっとグロテスクなSF」として強く印象に残っています(同じ作者の作品であることは、このホームページで初めて知りました)。もう20年も前に読んだものなので、かなり原作の内容についてはあやしいですが、留置場で水の中に閉じこめられていたために地上で呼吸する能力を失ってしまい、安住の地を求めて海へ帰っていくイフチアンドル、というストーリーなど、映画は原作にかなり忠実だったように思います。ただし一点、イフチアンドルの宇宙人のような「半漁人コスチューム」はちょっと笑ってしまいますが。
日本語字幕は映画本編だけで、ディスクにおまけとして入っているメイキング(映画製作の様子を伝える当時のニュース映像?)には英語字幕しかありませんでしたが、十分楽しめました。
もちろん、日本でもいずれ字幕が改修されて発売される日が来るかもしれませんが、いつになるかわかりません。米国から購入してみられるのも一つの手だと思います。
ちなみに私は www.fantasium.com のショップで購入しました。日本語で注文でき、国内の銀行振り込みで購入できるためです。ただし、なぜか日本語タイトルが登録されておらず、英語タイトルでしか検索できませんでしたが。
「両棲人間」は「Amphibian Man」、「ドゥエル教授」は「Professor Dowell's Testament」というのが英題です。もちろん、英語に堪能でいらっしゃればamazonなど別の大手ショップで輸入されれば、もっと安く入手できると思います。
DVDを入手し、ぜひこのホームページの細江さんにお知らせしたいと思い、メールいたしました。「映画 両棲人間!」の項がいつの日か完成することを期待しています。
ブンヤ
まずはブンヤさん、ありがとうございます!
すぐさまアマゾン本店とfantasium.comで検索してみました。
ちなみに私、英語が苦手ですので、アマゾンには翻訳サイトを噛ませます。
……あります! ありました! 両方で扱っています!
ただ、ファンタジュウムでは、リージョンコードはALLになっているのですが、アマゾン本店のものはアメリカ・カナダのみになっています。
同じものだとは思うのですが、万一アメリカカナダ版なんてものがあると、日本では再生できなくなってしまうので、ファンタジュウムに注文することにします。
だいたい、アメリカの店にどうやって代金を払ったらいいか、わかんないし~。
ふふふふふ。希望の光が見えてきました。もうウキウキしています。
でも送料、一番安いの選んじゃいましたので、手元に届くまではやや時間がかかりそうですが、DVDより高い送料なんぞは、払えません。
いや~! イフチアンドルの半魚人コスチューム! ここらへんも原作通りじゃありませんか!
DVDが手に入って無事鑑賞できたら、レポートの続きを書きたいと思います。
2002.03.04
と、いうわけで! ついに手元に届きました! 両棲人間の映画!
さっそく包みを開けてみます。
カタ、コト? うわッ! 梱包はちゃんとしてるけど、ディスクがストッパーから外れている! 傷が少々! セットして、大丈夫再生されます。
おお、確かに総天然色! 銀色のうろこ状のスーツに身を包んだイフチアンドルが、海を泳ぐ幻想的な姿! でも泳ぎ方は、「アトランティスから来た男」のヘコヘコ泳ぎ! アトランティスは両棲人間に影響受けてんのかな? うわー! こいつがオルセン! ちょっとイメージが違うぞ! でも話が進み始めると、違和感ありません。
字幕は、たしかに変なところがいっぱいあって、事前にそのことを聞いてなきゃ突っ込みまくりだったでしょうけど、日本での発売を中止するほどひどくは感じられません。けど、やっぱり「半漁人」に大笑い! そうか彼は「法螺を吹いて」いたのかぁ!
ストーリーは、割り引かれてる部分はあるけど、ほぼ原作通り。割り引かれたのはイフチアンドル出生の真相関連&サルバトール博士のマッドサイエンティストぶりが中心。映画ではイフチアンドルは博士の実子みたいで、博士完全にいい人です。ですから当然、ラストシーンにあの叫びはありません。囚われてから、脱出するまでは、なんだかあっと言う間に感じました。ちなみに海のかなたへ去るイフチアンドルを見送って、映画はおしまいです。
海中のイフチアンドルや、ヒロインを探して街に出かけて目をまわすイフチアンドル、そしてイフチアンドルの想像の中でヒロインと一緒に泳ぐシーンなど、見所はいっぱいあります。小説が好きなら、ああこれはこのシーンと、一つ一つ納得できます。
ってことで、とりあえず今日のレポートはこれまで!
2002.10.30
最近気になってならないのは、映画の両棲人間が、ベリャーエフの両棲人間ではない、という誤情報が、インターネット上で流れていること。
原因で思い当たるのは、チラシの「クローン」とか、あるいはこっちじゃないかと思うんだけど、とあるサイトで映画の両棲人間の解説に、ほぼ同時期に出るはずだった、やはりベリャーエフ原作の映画、「ドウエル教授の首」の解説が書き込まれていたことぐらい。話題になってたサイトはもう閉鎖されちゃってるみたいなんで、とりあえずここに書いておきます。
考えてみれば、私一度もまじめに、小説も映画も、内容を紹介してませんなぁ。(あはは)
2004.8
誤情報は消えているようです。
あらすじは追加してあります。
2004.8
なぜかこのことについて、書き忘れてまして。
日本版は、2003年5月25日、無事発売されました。
今日現在、amazonで購入可能のようです。
amazon 両棲人間DVD
2003.10.12
アメリカ版とはいいますが、まあ、結局は初期世界版です。
リージョンコードがALLなら、日本のDVD再生機でも見ることができます。
パッケージをかえて、中身一緒で、世界各地に販売するはずだったんです。
映像とか音声(ロシア語、英語、フランス語)とかには、違いはありません。
違うのはパッケージと、日本語字幕。
もしかすると、他国の字幕も違うのかもしれないけれど、さすがにそこまでチェックしてません。
あと、アメリカ版には入っていたメニューの操作説明書が、日本版には入ってません。
ちょっとややこしいし、日本語メニューがないんですから、これは欲しかったかも。
そう、どっちの版でもロシア語、英語、フランス語のメニューしかないのです。
日本語の字幕入れ代えるついでに、つけられなかったのかなあ。それとも字幕の交換は、日本語だけじゃない?
ここでどれかの言語を選んで、そのメニュー内で、好きな音声や字幕を選びます。
でですね、結論としては、そんなに違いはありません。
そう確かに世界版は半漁人でした。
イフチアンドルは、法螺を吹いていました。
という、一目でわかる間違いが、結構あったのです。
でもそれはつまり、元が推測できる類の間違いなわけです。
ただ、この後発の日本語版なんですが……。
えーっと。
日本語的には正しいかもしれないんですがぁ…………。
オルセンがサリバトール博士に会ったときのシーン。
世界版では、たしかに日本語がおかしいんですが、意味は通ってますし、わかります。
あ、間違ってるなってわかるし、本来何を言いたいのかもわかります。
日本版では、オルセンと博士のセリフが、言葉使いも、表示のタイミングも、ごっちゃになってます。というか入れ違ってる? 世界版に比べ、ずいぶん省略されているようで、間違ってる度より、は? へ? 度が高いように思います。
それに映像特典部分にも、日本語字幕ないし。
というわけで、そんな違いはありません。
2003.10.12
ネタバレを含みます。
◆DATA 映画について & あらすじ
あともひとつ。
「面白いDVDの本―ちょいマニアックな洋画編」 という本に、両棲人間も紹介されてまして、その記事を書いた天野さんに教えていただき、さっそく購入したのですが。
…………おいおい、いいのかこれ。(笑)
映画の紹介なのに、ほとんど小説を紹介しているような。
といってもこの本1冊まるごと、どれもこれも非常にひねくれた(褒)、ほんとにマニアによるマニアな、読んで面白い本です。
なんか、ひねくれかたに親近感まで覚えました。
偕成社版を手に入れた! これこそが、私が初めて読んだ両棲人間なのか!
◆偕成社版のこと