残念ながら、人類は、他の星間文明には遭遇していません。けれども、多くの星系では、その星系なりの生命が発生していました。
人類が植民しようとする惑星では、多くの場合アミノ酸・蛋白質ベースの生命体が存在しています。そして、光合成植物・草食動物・肉食動物の食物連鎖システムをとっていることが多いようです。この場合、肉食生物は、人類にとっても危険な場合があります。
しかし、惑星によっては、窒素・アンモニア系列の生命体や珪素生命体などが見られる場合もあります。しかし、これらの生命体は、余りにも人類とかけ離れているので、お互いに干渉しあうことが少ないようです。
微生物が危険な場合もありますが、スペオペでやるには高尚すぎるテーマなので、微生物の危険と戦うストーリーは多くありません。ただし、病気の発生している惑星へワクチンを届けるとか、病気にかからないために宇宙服の着用が必要となっている世界での冒険などといった間接的な使われ方なら、しばしば見られます。
異星生物
ここでは、蛋白質ベースの、地球型生物についてのみ扱います。それ以外の生命体は、あまりにも多様で、とても表に出来ないからです。それら特別な生命体は、ゲームマスターの想像力で作るしかありません。
食性タイプ
光合成植物とは、一般の植物を意味します。これら生物は、人類にとって、何ら害になりません。せいぜい、高く生い茂って視線を邪魔したり、歩く場合に障害物になるくらいです。ただし、特殊の付いたものは、ハエトリソウの巨大なもののように人間を消化しようとしたり、匂いや花粉が幻覚剤や毒物になったりします。
草食動物とは、植物を食べる動物で、人間の害になることは余りありません。ただし、子供を捉えようとしたりすれば、襲ってきても不思議ではありません。争いになったら、多くの場合逃げ出します。特殊の付いたものは、巨大なサイズで人間を踏み潰してしまいそうになったり、テレポートして逃げてしまったりします。
雑食動物とは、草食肉食のどちらでもする動物の事です。人間が、手頃な食物に見えれば、襲ってくることも有り得ます。特殊の付いたものは、わずかながら知性を持っていたり、道具を用いたりします。
肉食動物とは、他の動物を襲って食べる動物の事です。人間が、普段食べている動物と同じ程度の大きさならば、襲ってくることがあります。特殊の付いたものは、他の動物を襲うための特殊能力を持ったものを意味します。超能力で気絶させたり魅惑したりテレポートしたりするとか、良い匂いで獲物を引き寄せるとかです。
食性タイプロール表
2D 食性
2 肉食動物(特殊)
3 草食動物(特殊)
4 雑食動物
5 草食動物
6 光合成植物
7 光合成植物
8 草食動物
9 肉食動物
10 雑食動物
11 光合成植物(特殊)
12 雑食動物(特殊)
サイズ
生物のサイズは、以下の表で決定します。ただし、重力が1Gより大きい星では、サイコロの目から1を引きます。
サイズロール表
2D 植物 草食動物 雑食動物 肉食動物
2 -1 -1 -1 -1
3 -1 0 0 0
4 0 0 0 1
5 0 1 1 1
6 0 1 1 2
7 1 2 1 2
8 1 2 2 3
9 2 3 2 4
10 3 4 3 5
11 4 5 4 6
12 5 6 7 8
体力
体力は、生物のサイズに、以下の表の変更を行ないます。但し、体力は最低でも、1です。また、サイズと体力から耐久力を求めますが、この値も最低は、1となります。
体力ロール表
2D サイズへの変更
2 -1
3 -1
4 ±0
5 ±0
6 +1
7 +1
8 +2
9 +2
10 +3
11 +3
12 +4
器用
生物の器用さは、以下の表で決定します。器用な生物は、物を操作するための便利な腕や触手のようなものを持っていると考えてください。
器用ロール表
2D 器用
2 1
3 1
4 1
5 1
6 0
7 0
8 2
9 2
10 3
11 3
12 4
敏捷
生物の行動の素早さを決定します。
敏捷ロール表
2D 敏捷
2 サイズ÷2+1
3 サイズ÷2+1
4 サイズ÷2+1
5 サイズ÷2+1.5
6 サイズ÷2+1.5
7 サイズ÷2+1.5
8 サイズ÷2+2
9 サイズ÷2+2
10 サイズ÷2+2.5
11 サイズ÷2+3
12 サイズ÷2+3.5
武器
武器とは、生物の持つ攻撃能力です。
武器ロール表
2D 名称 攻撃力 ダメージ
2 唾液飛ばし 器用+3 特殊(酸・痺れ薬など)
3 トゲ飛ばし 器用+2 体力
4 触手 器用+2 特殊(酸・痺れ薬など)
5 角 体力+1 体力+2
6 爪 体力+3 体力+3
7 蹄 体力+2 体力+1
8 歯 体力+1 体力+2
9 牙 体力+2 体力+3
10 パンチ 体力+1 体力
11 キック 体力 体力+1
12 道具 器用+2 道具による
装甲
生物は、自らを守るために、装甲を持っている場合があります。
装甲ロール表
2D B装甲/A装甲
2 2/2
3 1/2
4 0/2
5 0/1
6 0/1
7 0/0
8 1/0
9 1/1
10 2/0
11 2/1
12 2/3
異星文明
現在、公式には、人類は星間文明(宇宙空間に飛び出すテクノロジーを持った文明)に接触していません。ただし、辺境星域で突然接触が始まるかもしれませんし、銀河連合や国家が隠しているのかもしれません。
また、星間文明との接触は無くても、原始的なレベルの文明(クロマニヨン人レベルなど)が発見されて保護されている星系があっても構いません。
また、ジャンプドライブを残した古代星間文明の遺跡が発見されていたとしても、問題ないでしょう。ただし、人類の文明がひっくり返るような、驚異的な発見がなされる確率は非常に低いでしょう。