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(C)山北篤
第9章 恒星系作成ルール
宇宙に存在する様々な恒星系を作成するためのルールです。まず、恒星系作成シートをコピーしてください。以下の手順は、全てシート上での作業となります。
その手順は、以下のようになっています。
(1) 恒星のスペクトル型を決定する。
(2) 惑星表に、惑星の存在する箇所をチェックする。
(3) それぞれの惑星を決定する。
以下の表にしたがって、恒星のスペクトルを決定します。スペクトル型が決まったら、シートの左上に記入しておきます。
2D スペクトル型
2 O5
3 B0
4 F0
5 A0
6 K0
7 G
8 K5
9 A5
10 F5
11 B5
12 M0
スペクトル型がGの場合、サイコロを振って1~3でG0、4~6でG5とします。
ちなみに、太陽はG2型の恒星です。恒星は、明るくて大きいものから順に並べると、OBAFGKMとなります。Oが最も大きくて明るい恒星です。色合いは、Oが青く、Mが赤い恒星です。
惑星が存在するかどうかを、表でチェックします。シートの惑星の部分毎にチェックしてください。惑星チェックの値以上の数値を、2Dで出した場合、その箇所には惑星(かアステロイド)が存在します。
ただし、惑星チェックは、スペクトル型によって決まる最大仮番号までしかチェックしません。これは、小さな恒星は、遥か彼方の惑星を繋ぎ止めておくだけの重力が無いことを意味します。
スペクトル 惑星チェック値 最大仮惑星番号
O 8 14
B 7 13
A 6 12
F 5 11
G 4 10
K 6 8
M 8 6
次に、惑星と太陽の距離を決定します。仮惑星番号から、仮距離が求まります。その仮距離に、スペクトルから決まる距離倍率を掛けてください。その値が、実際の恒星からの距離になります。
仮惑星番号 仮公転半径(天文単位)
1 0.4
2 0.7
3 1.0
4 1.6
5 2.8
6 5.2
7 10
8 20
9 40
10 80
11 150
12 300
13 600
14 1200
スペクトル 距離倍率
O5 20
B0 8
B5 4
A0 2.5
A5 1.7
F0 1.4
F5 1.2
G0 1.0
G5 0.9
K0 0.8
K5 0.7
M0 0.6
惑星タイプは、以下の惑星タイプ表で決定します。ただし、惑星タイプ表でサイコロを振る場合、目に修正が入ります。表に指定された仮惑星番号の位置で惑星チェックをする場合は、サイコロの目に修正を受けます。
スペクトル サイコロの目-2 サイコロの目+2
O 1~8 9~14
B 1~7 8~12
A 1~6 7~10
F 1~5 6~8
G 1~4 5~6
K 1~3 4
M 1~3
2D 惑星タイプ 惑星サイズロール表
2 地球型 -3
3 地球型 -2
4 地球型 -1
5 地球型 +1
6 地球型
7 地球型
8 アステロイド
9 木星型
10 木星型 +1
11 木星型 +2
12 木星型 +3
惑星のタイプが決定されたら、惑星のサイズを決めます。この時、サイコロの目を、惑星タイプに書いて有るように修正します。サイズの単位は、地球の直径を1とする単位です。ちなみに、地球の半径は、6378kmです。
この表を振る際は、惑星タイプ表から求まった惑星サイズ表のサイコロの目の修正を行ないます。
地球型惑星の場合、惑星のサイズを、そのまま、その世界の重力であるとします。つまり、サイズ0.7の惑星は、重力が0.7gなのです。正確には少々の差はありますが、プレイ上は問題ありません。
2D 地球型 木星型
2 0.3(気圧ロール-3) 4
3 0.5(気圧ロール-2) 5
4 0.7(気圧ロール-1) 7
5 0.8(気圧ロール-1) 8
6 0.9(気圧ロール±0) 9
7 1 (気圧ロール±0) 10
8 1.1(気圧ロール±0) 12
9 1.2(気圧ロール+1) 14
10 1.3(気圧ロール+1) 16
11 1.5(気圧ロール+2) 20
12 1.7(気圧ロール+3) 25
次に、惑星の自転周期(つまり1日の長さ)を決定します。これ以後のデータは、地球型惑星のみを対象としています。なぜなら、木星型惑星の表面は、水素やメタン、アンモニアの海になっていることは、ほぼ確定なので、地上に着陸するということが有り得ないからです。
2D 自転周期
2 自転せず
3 2+1D6 時間
4 5+1D6 時間
5 7+2D6 時間
6 12+2D6 時間
7 17+2D6 時間
8 22+2D6 時間
9 30+3D6 時間
10 40+4D6 時間
11 50+5D6 時間
12 3D6 日
その次に惑星の大気状態を求めます。この時、惑星サイズ決定表から求まった、気圧ロールのサイコロの目修正を加えてください。この結果は、後の気温ロールのサイの目に修正として使われます。
2D 大気状態 気温ロール
2 なし -2
3 なし -2
4 なし -2
5 希薄 -1
6 希薄 -1
7 通常 ±0
8 通常 ±0
9 通常 ±0
10 濃厚 +1
11 濃厚 +1
12 高圧 +2
大気状態ロール表で、惑星の大気圧を決定します。
「なし」というのは、人間が呼吸できないほど薄い大気が存在する場合も含みます。「希薄」というのは、空気は薄いけれども存在するという意味です。5000m級の山の頂上くらいの薄さです。慣れない者は、高山病になるかもしれません。「濃厚」は、気圧が高く(2気圧以上)、普段のように呼吸をしていると、過酸素症で倒れる怖れがあります。「高圧」というのは、人類の生存に不適当なほどの高い気圧です。
2D 大気成分
2 メタンガス
3 炭酸ガス(汚染)
4 炭酸ガス
5 呼吸可能(特殊)
6 呼吸可能(汚染)
7 呼吸可能
8 呼吸可能
9 窒素ガス
10 塩素ガス
11 腐蝕ガス
12 その他
大気成分チェック表では、その大気の成分を決定します。
「呼吸可能」というのは、人類の生存に十分な酸素を含んだ星であることを意味します。「汚染」とは、細菌や煤塵などによって空気が汚染されているので、濾過フィルターなどのようなもので、空気を清浄にしないと呼吸できません。「特殊」とは、呼吸可能な大気なのですが、特殊な成分が含まれていて、予期せぬ効果があることを意味します。
「炭酸ガス」とは、地球の大気から、酸素をほとんど取り去って、代わりに2酸化炭素を付加したような大気です。創世期の地球などが、このタイプの大気だったと言われています。
「窒素ガス」というのは、大気中に酸素や2酸化炭素などの酸素化合物が無く、大気のほとんどが窒素である大気です。
「メタンガス」は、窒素が化合して、アンモニアやメタンなどになっている状態の大気です。ある意味で、木星型の大気に似ています。
「塩素ガス」というのは、大気中に塩素が多量に含まれており、大気中に無防備に置かれたものを、どんどん塩化していきます。
「腐蝕ガス」というのは、大気中に硫酸や硝酸などのガス化したものが多量に含まれており、金属などを腐蝕してしまいます。
最後は、惑星の平均気温を決定します。これは、赤道付近の平均気温で表わします。ですから、非常に熱い星では、極地方に都市が築かれる可能性が高いでしょう。ちなみに、地球の赤道付近の平均気温は、25度です。
恒星系には、生態圏というものがあります。これは、地球と同等のエネルギーを恒星から受けているエリアです。この生態圏は、スペクトル型によって決まります。この生態圏より恒星に近い位置を「高温圏」、生態圏より恒星に遠い位置を「低温圏」と呼びます。
この表を振る際、気圧ロールによる、サイの目修正を忘れないようにしてください。
スペクトル 生態圏(天文単位)
O5 500 ~1200
B0 140 ~340
B5 18 ~43
A0 5.4~13
A5 2.7~ 6.5
F0 2.0~ 5.0
F5 1.6~ 3.6
G0 0.8~ 1.8
G5 0.35~ 0.92
K0 0.08~ 0.19
K5 0.009~0.022
M0 0.0012~0.0029
2D 低温圏 生態圏 高温圏
2 -250 -100 30
3 -200 -50 40
4 -150 -10 50
5 -100 10 60
6 -60 20 100
7 -40 25 150
8 -20 30 200
9 -10 40 300
10 0 60 500
11 10 100 700
12 20 200 1000
オプションとして、衛星の数とサイズを設定します。木星型惑星の衛星で、大きなものは、地球型惑星に匹敵するものもあります。このような場合、その衛星に対して、地球型惑星と同様の大気チェックを行なっても良いでしょう。
衛星の数
地球型惑星: D-3
木星型惑星: 2D-2
衛星の直径
地球型惑星: 惑星直径 ÷ (2^(2D))
木星型惑星: 惑星直径 ÷ (2^(2D+2))
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