私は私のことが好き。
私のことが好きだから、
人にも好かれたいと、切望します。
イジメられるのは、とても嫌です。
無視をされれば、怖くなります。
私はいい子で、いられたでしょうか?
役に立っていますでしょうか?
邪魔になって、いませんでしょうか?
一番好かれたかった人たちに、
イジメられてしまったのは、
私の何が、悪かったのですか?
一番大切であるべき人たちを、
嫌いになって、捨てた私は、
とても悪い子なのですか?
嫌です。私は悪くありません。
他にどうしようも、なかったんです。
あの人たちも、そして私も。
そうですよね?
自分のことが好きだから、
人にも好かれたいんです。
自分のことが好きだから、
どうか私を、好いてください。
どうか私を、イジメないで。
どうか私を、無視しないで。
好かれるように、頑張ります。
無視されないように、頑張ります。
ご迷惑は、おかけしません。
だから私を、嫌わないで。
どうか私を、捨てないで。
どこへいっても誰かがボクを、好いてくれる。
ダメだってわかってるのに、ボクも誰かを好きになる。
するとその誰かは、いなくなる。
誰かを好きになることを、止められそうになかったから、
誰かを嫌いになることが、できそうになかったから、
関わらないように、気をつける。
ボクが頼りなく見えるから、心配してくれるのかな?
だったら中身がなさそうな、虚勢でこの身を飾ろうか?
あはは。ダメだね。
結構楽しいけど、うまくいかない。
ボクに濡れ衣を着せた人も、理由があってのことなんだし、
世間を騒がす犯罪者にも、それなりの事情があったりするし、
騙されたってキミたちを、嫌いになんてなれないし。
ボクがまき散らす災厄にくらべたら、どれもこれも些細なことだし。
友だちになりたいよ。
キミたちが好きなんだ。
だから、アデュー、お別れさ。
友だちになる、その前に。
なくしてしまう、その前に。
みんなが、好きになってくれるのに、ボクはボクを、好きになれない。
ボクがボクを好きになって、いなくなってしまいさえすれば、
全部解決するのにね。