ワイルドアームズ5
ジョニー・アップルシードとチャック
ジョニー・アップルシード(以下JA)として、認められたディーン。
ED後の、ジョニーとしてのディーンを考えるために、JAがどういう立場なのか考えてみる。
アヴリルや艦長もジョニーで、大きな権力を持っているらしいけれど、神のように世界を好き勝手にできるわけじゃなく、反体制とか対立組織の抵抗も受けていて。
それでも体制のトップとして、ああしなさい、こうしなさいと言える立場で。
艦長ほどの実力者でも、ベルーニがニンゲンを道具扱いしていく風潮を抑えることはできなくて。
アヴリルは、その強硬的ふるまいで氷の女王と呼ばれ恐れられ。
強硬派のトップに立ったヴォルスングの方が、短期間だったとはいえ、ずっと独裁者だった。けどJAにはなれなかった。いや、アヴリルの発見や目覚めさせたことが彼の権力の源ならば、ならなかったというべきか。
たぶんディーンの力っていうのは、その真っ直ぐさと、人をひきつけるカリスマ性なんだと思う。
アヴリルや艦長や、それから元四天王とか、すでに認められている実力者多数に認められてのJA就任で、アヴリルにJAとして認められて、あと世界の人々が知ってるのは、ディーンが中心となってヴォルスングの凶行を止めたということぐらいで。
ベルーニ側にとってはUbからの開放、ニンゲンにとってはベルーニからの開放。
とにかく袋小路に入り込んで先が見えなくなっていたところに、壁を壊して突破口を作ったその象徴がディーンだったわけで。
実はJA就任時のディーンの演説とか、カポブロンコでの最後の〆の部分については、今ひとつ納得がいってない。なんか取ってつけたようなというか、ディーンらしくないというか、あれがディーンの地なら、むしろ今までがループアヴリルによって演出されていたディーンだったのか? と。
ベルーニがニンゲンを支配し搾取しているとか、ヴォルスングと早くに出会って友達になっていれば、こういうことにならなかった、なんていう単純な話じゃないぞ、っていう事を、散々今まで出会った人たちから、学んだんじゃなかったのか?
いろんな人と出会って、いろんな物の見方があると知って、その上で、それをわかった上で、原点に立ち返るならいい。
でも、あのラストは違う感じがしてならない。
私には、今までの経験してきたことの上に立っているディーンに、見えない。
独立宣言の演説には感銘を受けないし、むしろ失望した。カポブロンコでのあの発想にも、凄いことをやり遂げたゆえの、滲み出てくるしみじみとしたものなど、感じなかった。
ディーンも、完璧な人間ではない。
だから、弱みや欠点があってもいい。
けれど物語の流れ的に、あそこはああしたディーンの資質の限界を示すシーンでは、ありえない。
もちろん限界を示そうと書かれたシーンでもありえない。
ヴォルスングを、怨念を倒して、ディーンは種族の壁を壊したわけじゃない。
放り出してはいけない仕事は、まさにJA就任から始まる。
怨念に襲われて、ダメかもと思うのもいい。
ダメかもと思う気持ち、あえて諦める気持ちを、まったく知らないより、ずっといい。
というか、もうちょっときちんと、そこへんを突っ込みたい。
そしてそこから先を、せっかく二次書きなんだから、自分が納得できるものに書き換えてみたい。
話、ずれたな。
で、うちのディーンは、まずライラベルにある行政府ビルにオフィスや秘書やら与えられた。
ベルーニの、中途半端に偉い人たちが、ニンゲンの子どもなどお飾りにしようと。
ちなみに穏健派が中心だ。強硬派の大ポカに乗じて、巻き返しを図ろうとした。
チヤホヤして好きなように操ろうと。秘書ってのも、スパイみたいなもので。
アヴリルとか艦長とかいるけど、アヴリルは静養に入ったし、艦長だって好きなだけ横車を押せるなら、そもそも現状には陥っていないわけで。
けどすぐディーンは、これは違うなって感じて、飛び出した。
切り離されかけたディーンの仲間たちも、すぐにディーン包囲網に突っかかった。
ちなみに静養中のアヴリルと、彼女につききりのレベッカは、カポブロンコだ。
ディーンと、グレッグ、キャロル、チャックが、偉そうな、手順に乗っ取った、慇懃無礼な旧体制が作り出すそれを、打ち壊すべく、それぞれに動いた。
敵よりも、味方を名乗るそういうものの壁を打ち壊す方が、ずっと厄介だ。
ディーンはオフィスから飛び出して、カポブロンコですごす時間を増やしたのは、アヴリルのためだけでなく、むしろディーンをそうした勢力から引き離すためでもあった。そうした勢力と交渉したり顔をあわせたりするのでも、相手の土俵に乗らないようにした。
人々の声は、そうした官僚から聞くのではなく、直接現地を回って集めた。
その間に、以前の敵である旧四天王の三人をひっぱってきて側近にすることで、なんとか落ち着いた。ペルセフォネが秘書的な立場に、ファリドゥーンがナンバー2に、そして教授は以前と変らずマイペースにだけれど、教授は喜んでその要請を受けた。
仲間たちが直接周囲を固めることは、なかった。
安定することによって、ディーンもオフィスで仕事ができるようになった。
デスクワークは、あまり性に合わないが、JAとしての仕事ができるのは、情報が集中するこのオフィスなのだ。秘書席にも、ペルの手のものが誰かしらいるようになった。ペルはその統括、第一秘書だ。
ディーンがメインで、スタッフがディーンの活動を支援するスタイル。
イエスマンで固めているように見えるが、スタッフっていうのは、そういうものだ。
仲間とは違う。
元の仲間は、そのまた外側にいるからこそ、好きに意見できる。ディーンの部下ではないのだ。
ディーンは世界中を、好きにほっつき歩いている。
そして「何がおかしいか。正しくはどうあるべきか」を、感じ取る。
そしてどうしたらいいか、考える。
考えるための情報集めにスタッフを使う。
その段階で、いろんな意見や案も集まってくる。
意見も聞いて回る。だが、最終的に判断するのは、ディーンだ。
口のうまいやつに言いくるめられそうになっても、ディーンはどこか、はっきりとどこがとはわからなくても、どこか変だと感じたら、その自分の感覚をないがしろにせず、つきつめる。そのためには、突っ走る。それがディーンだと、私は思う。
そんなディーンが、溜めたデスクワークにもにょりはじめると、ふらりとチャックがオフィスにやってくる。手伝いもするが、バカ話だけして帰っていくこともある。
仲間たちは外側にいるからこそ好きに意見できる。ディーンの部下ではない。が、実のところ仲間内で、チャックだけがディーンの部下、という立場にある。
ギルドは独立営利団体ではないのだ。
チャックはそのトップに立っている。実質ギルドマスターだ。努力してその地位に着いたというよりも、チャックが引き受けなければギルドがなくなっていたし、再建は簡単な話ではなかったし、その功績は、それを知る人々に認められているけれど、知らない人は全然知らない。
表向きのギルドマスターはナイトバーンのままで、チャックはハンターの一人だ。ディーンの仲間だから、そこそこ偉いんだろうなー、ぐらいだ。
ついでに言うなら、ディーン体制のナンバー2もチャックと言っていいんだけれど、表向きはファリドゥーンだ。
グレッグは、体制が安定すると共に、ディーンに「えー」とか言われながらも、ゴウノンへ帰った。
といっても、何かと呼び出されたり、会いに行ったり、仲間として仕事を頼まれたりはしてる。
ゴウノンの保安官を引き受けてはいるが、ゴウノン在住の、政府ご用達の渡り鳥みたいなものだ。
そういう状況は、チャックも変らない。ハンターなんて、政府ご用達の渡り鳥以外の何者でもない。ディーン=政府のために、いろいろ仕事をしている。けれどチャックの場合、公式ルートで部下として引き受けたって同じなのに、仲間枠で付き合いを続けて引き受けているかのような、微妙な立場を取っている。
そのためディーンの周囲のまじめな人々からは、「仲間であったというコネをいいことに、あれこれ好き勝手に振舞っている」と見られている。
実際には、ディーンが表向きに動けないことを引き受けているという部分がある。チャックが自分の判断で、勝手に動くこともある。
あとでディーンが自分の目で確かめるとしても、チャックはいわばディーンのアンテナの一つとして、広く浅く情報を集め、下調べをする。あるいはディーンでは目立ちすぎることがまずい場合、表舞台に立っていなければならない場合、チャックがふらふらと単独で調査に赴く。
賞金首だったグレッグより知名度が格段に低いし、警戒もされないから、そういうのに向いている。
あちこち広く浅く首を突っ込んで、そしてディーンの所へ情報を持ち帰る。
ディーンのオフィスにおもむいて、まだはっきりと現れない世界の動きの片鱗を、バカ話としてディーンに伝える。
ディーンの個人的なアンテナ。
正規ルートでやってくる山のような報告書とは別の、イレギュラーな生の情報。
書類を読むのや、正規の報告を聞くのと違って楽しい。
たしかにチャックの話には、チャックというフィルタがかかっているし、かなりいい加減な部分だとか、妙な話も数多く含まれている。それどその一番変な部分が、普段正規ルートでやってくる情報からそぎ落されている部分だったりする。そうした雑多なそうしたものにたくさん触れることで、ディーンは問題を嗅ぎわけけられるようになる。そして嗅ぎつけた問題にむかって、突き進んでいく。
そんなとき、チャックは必要を感じれば、ディーンを直接手伝う。
不要、あるいはいない方がいいと思い、けれど誘われそうであれば、姿をくらます。
ギルドの一員として行政府ビルには出入りしているし、ディーンのオフィスにも顔を出す、場合によっては代行さえ務める。けれどそれは、知っている人しか知らないことだ。
チャックは表舞台に立とうとしない。個人としては、あの軽薄な振る舞いは相変わらずで、むしろディーンとのコネを誇っているようでさえあるのだが。
疫病神事件以後は、少しづつ変ってきはするのだが。
ルシルは逆セシリア?
チャックが逆ロディなら、ルシルは逆セシリアなのか?
寒村生まれ寒村育ち。
気は強そうで、親については詳細不明だが、幼馴染みの友だちには恵まれていた。
父は出稼ぎ先で死亡、母親に売られて奉公に。
チャックは自分が疫病神だと抜かしているが、ルシルの状況というか、あの村および周辺にあった村の人々の不幸状況は五十歩百歩。
むしろ親に売られたり、キャロルのように親を捨てなければならなかったりするケースを考えると、チャックは親子関係に恵まれていた。
いや今回チャックの話じゃなくて。
で、親に売られてさらなる不幸かと思われた奉公先がびっくりするほどパラダイス。
トゥエールビットはおしゃれな都会で暮らしやすいし、雇い主は優しい上に尊敬できる人たちだし。
でもって世界一の玉の輿。
RYGS家入りなんて単なる貴族入りどころの話じゃないし。
おおお、割と逆セシリアで、いけるんじゃないか?
ハニースデイの偽ジュード
偽ジュードが他偽4メンバーと面識があるかどうかわからないけど、とりあえずアルノーとチャックってジュード視点からかぶるかな?
……かぶらないな、たぶん。。
まず偽ジュード君はどんな感じな子になるかな。動物好きっぽい。犬と一緒に遊んでるし、猫飼ってるし、母親探しの旅をしたことがあって、もう使わないからって強力なARMパーツをくれる。
ジュードにとってハニースデイは、フロンティアハリムになるんだろうか? それともシエルなんだろうか? どっちでもないちゃないけど、今後ハリム的な場所に彼がしていけたらいいけど。
ハニースデイは、老人と子どもと売れ残りの女の村で、ポンポコ山から若者が帰ってきたけど、女の子成分が足らないよなあ。それはさておき。
偽ジュードは13……、4のED後としても14才ぐらいか。12ぐらいにも見えるけど。
見た目も行動も、もうちょっと幼く見えるけど、かなりの経験をつんでいる模様。
っていうかこれ、ハニースデイあたり出身の連中のデフォですか?
チャックにしろ、キャロルにしろ、ケントだって強制労働で苦労してるし、ナイトバーンだってバカなテレビスターとは別に、相当の苦労してるだろうし。家族的にも離散だったり破綻だったり失ってたり。
偽ジュードがいつ旅をしてたかわからないけど、とにかく何年か前は、偽ジュードもチャックもケントもルシルも村にいたわけで。
偽ジュードと同年代の子の姿は見当たらないけど、ハニースデイ遠景には他にも集合住宅が一つあるみたいだから、いないとも限らないし。
ミッシーズミアを除いて、子どもの姿が少ないよな、この世界。トゥエールビットの子は、子ども少ないって言ってたけど、全体的にそうなのか?
ディーンも、チャックは始めての同性同年代の相手、しかもゴーレムつながりっていうのがツボだったみたいだし。チャックの見た目が幼いもんだから、ますますディーンにとっては同年代に見えたっていうのもあるだろうけど、軽いというか明るいノリっていうのも……、今回ディーンの話じゃなくてだな。
偽ジュードから見たチャックは、たぶんルシケンと三点セットだったんじゃないか? いや三人一緒ってのはなくてもどっちかと一緒という。
元から子どもが少ないのに、同年代が3人いて、つるんでるというか、自然とつるんだというか。
山からケントと一緒に帰ってきた、畑にいるばあちゃんも猫もチャックが好きだからっていう男は、年代的にちょっと上か?
そういや体制に逆らうことについて考え方が違っても、男はたぶん山から助け出されたってのもあるけど、わりと好意的だな。ぶーたれてるのは村にいた女の人に多い。ショップのおばさんはその中間か。やっぱアレか? チャックがルシル放り出して逃げ出したのを見てたせいか?
何度も話を元に戻して。ってもしかして自分、4のこと考えたくないのか?
グレッグには偽ジュードの姿はどう映ったんだろう? 年代的に見たらツボのはずだが、ディーンがいるからいいのか。ディーンよりジュードのほうが、しっかり者に見えるだろうし。
いやあれだ。偽ジュードも、それからチャックもそうだけど、普段表に出さないけれど、背負ってるんだよな。だからディーンじゃないとダメだし、背負ったものむき出しにしてるグレッグとは対照的なわけで。
そういう眼で見るとあれだ。普段自分の傷をそっと隠し、互いの心の傷に触れないようにしながら、極力前を向いて、あるいは過去から眼をそらして、死ぬよりましだと、とにかく生きようとしているわけだ。
ハニースデイは希望に背を向ける後ろ向きの人が多いわけだけど、全部がそうなんじゃないし、若者がでてっちゃうのは、それが一因だと思う。
現にゴーレム反乱のときに、立ち上がったのは、ハニースデイの若者たちだったし。一人ゴーレムハンターもまじってたけど。……あれ、誰だろ。そういや渡り鳥はいなかったな。ゲストキャラ、こういうのには本気で関わってこないなあ。その理由はいずれ書いてみたいネタだけど。
とにかく今回は、偽ジュードだってば。
5年前、チャックは明らかに変ったから、それ以前で考えてみる。
チャック14才。偽ジュード、8~9才ぐらいか。
それより前のヴォル訪問時は、偽ジュードは小さすぎだな。
チャックは父親の出稼ぎ先まで行って仕事場に忍び込むような男の子だったわけで。
それにあの性格だったから、結構偽ジュードとも遊んであげてたんじゃないか? 猫に好かれるし、偽ジュードは動物好きみたいだし。
イメージ的には、ジュードを両手で高く持ち上げて、ぶーん! とか。
で、最後に馬用藁山に偽ジュードを投げ込む。夏ならパンツいっちょで水遊び。
チャックは体格小さいけど、偽ジュードも小さそうだから結構いけるんじゃないかな、とか。
14なんて、自分の力を過信してるだろうし。というか、そういう子だから、出稼ぎ先に忍び込んだりしたんだと思うし。
そういうのなくても、わりとガキっぽく、身体使って遊んであげたというか、遊ばれたりして。遊んでくれーってやってくると、チャックは今忙しいからとか最初言うんだけど、最後には押し切られて。
チャックが一番落としやすいんだ。
で、たまにケントまで一緒になって。
ルシルは、あんたらもう何してんのよとか言ってたり。
14ぐらいで農村のあの状況なら、もう半分大人として仕事しなきゃいけないから、遊んでんなと。
という感じで、偽ジュードには、チャックは遊んでくれる、かまってくれるお兄さん。ARMも持ってる。出稼ぎ先まで行けたんだから、チャックはその時点で、そこそこARMも使えるようになってたんだろうし。
で、アルノーみたいなタイプと比べたら、同じカッコつけではあったけど、チャックの方が面倒見がいいんじゃないかな? いやアルノーだって面倒見はいいし、お人よしだけど、ぶつくさ言いながら結局面倒見てしまう、っていうタイプな気がする。なんでオレがガキの面倒を~って。やりたい勉強があるのに~、って。
チャックはぶつくさ言わなくて、面倒見るの楽しんでそうな気がする。もちろんそのころは、自分のことを疫病神だなんて思ってない。単に子どもや犬や猫がじゃれついてきたら、遊んでしまう。遊んじゃうんだ。その前でカッコもつける。犬猫にはやらなくても、年下の男の子相手には、カッコつけて見せて受けを取ろうとしてみたり。で、はずしたり。まあ、遊んでるんだけど。
求められれば知ってること、教えられることなら、泳ぎ方とかARMの使い方とか、何だって教えるし、逆に何か教えられたりすれば、座り込んでまじめにそれを聞く。
性格がいいというよりは、どっちかというとノせられやすいというか、流されやすい。
けど、とことんマイペースな部分っていうのもあって、普段マイペースで行動しているところに、周囲が割り込んだり巻き込まれたりする感じ。
とにかくアルノーとチャックの違いは、脱がしてパンツいっちょにすれば、一目瞭然だと思う。
画力があれば、描いてみたい。
なんて夢想してみた。
もっとも偽ジュードは、もともとハニースデイには住んでなかった、って可能性も大きい。
南東地方に偽シエル村もあり、だが崩壊した。
母親を探す旅とは、労働者狩りで連れて行かれた母を尋ねて三千里をしていたと。
で、旅を終えて戻ってみたら村がない。ので、ハニースデイにやってきたと。
キャロルとは別段話もしないけど、キャロルと同じ村だったっていうのもありかもしれない。偽ユウリィ兄妹の村が、キャロルが村を出た後労働者狩りで崩壊してるわけだし。
まあ、周辺の村の大半がつぶれてしまっているらしいから、再開拓が始まるところもあるかもしれないけれど、帰る場所を失ってハニースデイにとどまることを選んだ者もいたりして。
若者たちが強制労働から戻った、活気が出てきたハニースデイは、偽ジュードにとってのフロンティアハリムかもしれない。
偽ジュードのお母さんは、どこかで奉公してるだけで、生きてるかもしれん。だから、お母さんが奉公から帰ってくるのを、ハニースデイで待ってるんならいいね。
労働者狩りなんていう強引な手法で連れて行かれる先は、雇い主であるファリドゥーンが向かえに来るような上等な所とは比べ物にならないような、しんどい場所かもしれないけれど。
けれど偽ジュードが13~4で、ハニースデイで遊んでいられるのは、もしかしたら母親からの仕送りがあるからなのかもしれない。労働力そのものは、ポンポコ山から戻ってきた男たちの手で足りた、っていうのもあるだろうけど。あと村の家畜の世話が彼の仕事なのかも、とか。
チャックの行き着く先と教授
……なんていうかね、チャックは長生きして爺さんになって、トニーじいちゃんみたいな生活して欲しいんだよね、個人的には。
けれど妄想というか夢想というかは、同時多発並行で勝手に進行して、それぞれに自己主張はじめてしまう。
それを力というか、スキルでねじ伏せることは、一応できる。
一つのシチュエーションから、正反対の結末や結論、あるいは特定の解釈を導き出すことにも自信がある。時間さえくれれば、それを自然な形に整えて見せる。
注文に応じて、それをするのは、嫌いではない。リクエストがある場合、漠然としたものよりも、無茶なものにこそ燃える性質だ。
リク主の傾向を読んで、相手の嗜好をばっちりつかみ取れたりして、喜んでもらえると嬉しいし、逆に自分個人の倫理観に反したり、こっちを困らせるためのひねくれたリクには反対に、さらに半ひねりして、リク条件は満たしているのに、相手が求めたものと正反対のものを作ったりもする。こうなってくると、互いに駆け引きを楽しんでいるにすぎなくなるし、相互理解も普通のリク以上に必要なので、最近はとんとそういった機会に恵まれないが。
そしてどっちにしろ、どう素直にリクに応えようがひねろうが、結局私が作るものでしかなく、私の表現でしかなりはしない。
けれどそういうスキルで目的決めて作るんじゃなく、自分の中に湧き出すものをつきつめたものは、荒削りでミスだらけでもパワーの塊になったりする。試行錯誤してひねくり回して、捨てて、新たにゼロから作り直して、自分が何を生み出したがってるのか自分に何度も問いかけつつも、闇雲に突き進む。
このサイトの初期は、そういうものだけでできていた。
今は違う。
今は私に、チャックを幸せにしたいという欲が、目的ができてしまった。
スキルだけで、そんな話を書くことはできる。
だがそれは、同時並行に湧き出すものを、押さえ込むほどのパワーを備えていない。
最初、今閉架にあるものと、表にあるものは、同じ時系列上にあった。無茶な思考実験を自分にしかけても、同じ時間軸の上の話になった。
それが今や、平行世界化しつつある。それがはっきりでたのが小説「ライラベル」だ。閉架に通じる暗さを持った話だが、閉架とは繋がらない。
スキルだけで幸せな話を作っても、湧き出るものに従っても、それは所詮他人にとっては、他人が作った二次創作に過ぎず違いはない。湧き出るものから幸せにいたる道を探して形にはしたい。
と、話が矛盾する理由をこんな風に述べると偉そうだな。
さて、本題に。
キャロルがロディ要素を受け継いでいるとすれば、異種族でありキャロルを拾い育て、高性能キャロル専用ARMを贈った教授は、もちろんゼペットなわけで。
じゃあそれと、チャックは逆ロディという要素を考え合わせるとどうなるか?
ゼペットはいたけれど、異様な子どもとして、友達とか安定した生活に恵まれない子ども時代を送り、ゼペットを失った後に、排斥されるARM使いとして登場し、セシリアやザックと旅をして、絆を結び、希望を目覚めさせたロディ。
ごく普通の子どもとして両親の元、ルシルやケントと一緒に村で育ち、その後次々失っていった疫病神のチャック。
逆ロディとして考えたら、チャックは最終的に教授にたどり着くことになる。
問題は、その後どうなるか? だ。
ロディは、そこから始まっている。ゼペットに見出された時に産まれたといってもいい。
ならチャックが教授にたどり着いたら、どうなるのか? 正直考えたくない。考えたくないのに、逆ロディって発想になる前から、うちじゃ将来教授と絡むって方向に進んでるんだよなあ。
チャックを、今のように捉える前から、チャックの人脈の広さってのは普通じゃないと思っていた。
その普通じゃなさっていうのは、チャックの方が普通なら、その人脈が浅くても、軽く主役であるディーンを越えてしまうレベルの話で。
だからシナリオ的に、チャックの方が関わりを持つまいとしていると、そうだとしても無理があるんじゃないか? っていうぐらいで。
ミラパルスでは、教授のせいで処刑されかけは、まだ面識なしと言ってもいいほうで、
ナイトバーンとは同郷で、
ヴォルスングとも子どものころ出会っているはずで、
ルシル介してファリドゥーン自身にも懐かれて、
で、チャック、総スルー。
特に終盤、ファリにヴォル様頼むって言われたあとのスルーっぷりなんかもう。
空気でスルーされもするけど、チャックのスルーぶりってのも、かなりヒドイ。
けれどチャックは、教授との関わりを忘れてるわけじゃない。クレイドルで教授と再会すれば指つきつけて、対教授戦でチャックに倒させればそれっぽいセリフ言うし。
そんなことしないで書き始めりゃいいのに、少しづつ湧き、そして固めているCinF は、チャックとキャロルが教授を探しに行く話だ。いや、チャックがセレスドゥと向かい合う話なんだけど。たぶん。
これ書くの怖いんだよ。終わりそうで。
……いや自分的には、いい加減チャックから離れるべきじゃないのか?
それができりゃしてるけど、離れたら何も残らなかったりして。
ディーンとチャック
うちのディーン&チャックは、ED後、旅の間よりは顔をつきあわせる頻度は少なくなるけど、わぁわぁやってる。
ディーンがジョニー・アップルシードになっても、二人ともあまり変らない。
チャックの方がよくしゃべる。言いたいことしか言わない。
けど他のキャラがいると、チャックはディーンの隣ポジションから、すっと外れる。
だからディーンは、なんかびみょーな気分になる。
特にうちの場合、ケンチャクが遠慮なしだから、それ見ると「どうしてオレに対してと態度違うのかなぁ
」と。
それは付き合い始めの時期の違いに過ぎないんだけど。
ディーンにとってチャックは、初めての年の近い同性の友だち。
初めて会った年の近い同性ってだけで、ほぼ一方的に友だち認定。
まあ、ディーンの野生の勘的に、ピッと来るものがあったんだろうけど。
ついでに最初であった時、チャックの年齢、もっと自分に近いと勝手に間違えてたりして。
ハンターパスに、チャックの年齢も書いてあったら、それ見て え? とか思ったりして。
それはレベッカも同じだったりして。