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ワイルドアームズ5

ヴォルスングとナイトバーン

怨念が取り持つ奇妙な縁

 ナイトバーンもまた、怨念の影響を受けていた、取り憑かれかけてたんじゃないか? と思う。

 取り憑かれ条件は、満たしている。ニンゲンとベルーニの壁を越えようとしていた。少なくとも5年前、ベルーニの恋人を失うまでは。
 ポンポコ山での豹変ぶりも、怨念と本来のナイトバーンがせめぎ合っていたと考えれば、わかりやすい。

 それだけでなく、ヴォルが怨念に取り憑かれた時期と、ナイトバーンが出世した時期が近い。 ナイトバーンの故郷ハニースデイは、毀された祭壇にも近い。

 公式設定によると、11年前。ナイトバーン31歳。ヴォル12歳の時。
 ヴォルがハニースデイを追い出された。
 公式には、ここにナイトバーンがかかわったという情報はない。が、ここで接触があったと考えてみる。
 ナイトバーンもまた、種族の壁を越えようとしていた男だ。似たようなことを言う妙な子どもと出会ったら、ナイトバーンから積極的に接触してもおかしくはない。
 ヴォルスングの方だって、思想の理解者として捉えるだろう。
 だが、ナイトバーンだってまだ馬の骨だ。たいしたことはできない。
「毀された祭壇って遺跡がある。そこで雨露しのげるぞ」とかいって誘導してたとする。
 ナイトバーンにとってあのあたりは地元だ。
 そしてすでにこの時、ナイトバーンは怨念に取り憑かれていたとする。取り憑かれても、それ以前同様に、ニンゲンとベルーニの壁を越えるなんていう理想なんか、語ったりしている。
 まだギルドもないころだ。ハニースデイの人々にとって、うさんくさいのが二人に増えたにすぎない。

 ギルドが出来たのは10年前だ。
 そのころは、キャロルの故郷を含め、あの地方には今よりもっと多くの農村があったらしい。
 ヴォル毀された祭壇を根城にしつつ、あちこちの農村に出没し、総スカンをくらってしまう。そしてナイトバーンは、親切そうに接触しつつ裏で総スカンの糸引いたりしているとする。
 この時期、すでにナイトバーンはRYGSと接触していて、ヴォルの動向をRYGSに売ってたなんてのはどうだろう? RYGSの極秘のエージェントっぽい感じで。
 一応RYGSは、ヴォルの行方を捜してたと思うんだ。ニンゲン社会をうろうろしてるっぽいから、ニンゲンの手駒としてナイトバーンを使って。
 もちろんファリはまだ子どもだから、ファリ両親。
 だがナイトバーンは、双方に対して親身なふりをしつつ、いつまでも接触させないまま、生殺し状態でRYGSから自分のための利を引き出していった。
 その結果がギルドの設立で。

 10年前、穏健派の後ろ盾を得て、ギルドが設立される。
 ナイトバーンが実力でもってギルドの設立をベルーニに認めさせた、というわけでもある。
 ヴォルスングの方は、いろいろうまくいかず、弱気になり、そこを怨念に取り憑かれる。
 ギルドができた頃、怨念はナイトバーンから、もっと将来性のあるヴォルスングに乗り換えた、と考えてみる。怨念にしたら、いくらナイトバーンを押さえても、ヴォルスングを野放しにしていたら、そっちが種族の壁を越えてしまいかねないし。
 一方ベルーニに認められたナイトバーンの実力というのは、怨念の力でもあったので、ナイトバーンの実力が虚構となる。いや怨念の力でも虚構は虚構なんだけど。

 10年前~。怨念抜きナイトバーンと怨念つきヴォルスング。
 ナイトバーンの方は、わりといい感じにギルドを育て、採掘場事業にも手を出す。
 そしてベルーニの恋人と付き合いはじめる。
 が、そのせいでむしろ穏健派から睨まれはじめる。後ろ盾はRYGSのみぐらいに。あるいはこの時点で、ペル姉妹もファリ家と繋がる。
 一方ヴォルも、ナイトバーン抜きでRYGSと接触。ただし内密に。ファリとは距離を置いている。同時に強硬派とも接触。

 8年前。ファリ軍入り&ファリ両親Ubにより死亡。
 これが、実はヴォルの真相に気づいたファリ両親が、怨念の力によって殺されていた、だったりすると痛さ倍増。
 これをきっかけに、ヴォルいったん完全にRYGSから離れ、完璧に強硬派で活動開始。

 5年前。怨念憑きヴォルがベルーニ内で急進開始。強硬派軍幹部入り。手下としてカルを得る。
 ナイトバーン、恋人を失い自暴自棄になり、ニンゲンなんて滅びちまえ状態で、南東地方の年貢が増えたり、採掘場での強制労働がはじまって、チャック父死亡。ギルドの方もぐだぐだに。逆にいえば、5年前までは、ギルドもまともだったはず。
 ナイトバーン、怨念に取り憑かれていたころの影響がぶりかえす。本格的にヴォルが力をつけるに従い、怨念が、自暴自棄になったナイトバーンにも、影響を与えたのかもしれない。

 4年前。ヴォル、なんか劇的にファリの前に現れて、強硬派に誘ってみたり。ファリ感激して、強硬派に鞍替え。ペルも同様。教授も協力者に。着実に足場固めをしていくヴォル。

 3年前。クレイドルで事故発生。まさかこれも怨念ヴォルが裏で糸引いてたんじゃないだろうな。ともかく強硬派の力が増大する。
 が、RYGSの後ろ盾で、ギルドは継続。
 ヴォルは強硬派幹部だけど、政治的影響力はまだRYGS(ファリではなくダイアナ)が大きくて、ヴォルのことも、穏健派だけど認めるよって言ってるダイアナの後ろ盾も得ている状態で、しかもファリもついてるし。
 けどこの3年前を境に、ダイアナの体調悪化とかもあって、ヴォルとRYGSの影響力も逆転して、完全にヴォル上位になって。
 強硬派的には、ギルドなんか認めておく理由なんてないんだけど、ヴォルはナイトバーンが怨念の影響受けていること知ってるから、強硬派的には、実力さえあれば、ニンゲンでもナイトバーンも、そのギルドも認めてやる、なんて言ってる。ファリの前で。
 強硬派のヴォルも、そして穏健派のダイアナもギルドを認めてたら、そりゃあ強硬派の影響力が強くなっても、政治的につぶせない。

 2年前。ナイトバーンの引きでライラベルに向かったケントが、採掘場に放り込まれて強制労働。つまりナイトバーンは、そういうことをしてたんだと思う。採掘場だけひどくてギルドがまとも、ってことはないだろうし。

 1年前。ヴォル、アヴリルを目覚めさせ、強硬派とヴォルスングの株は留まることを知らぬ急上昇。強硬派内の、ほぼトップに立ったか?
 でもまだいろいろ力尽くの内部抗争があったと思う。強硬派内で。穏健派はもう手出しできないレベルで。そこらへん全部叩き伏せて。

 スタート時。ヴォルが穏健派を粛正し強硬派、体制の主権を握り、ヴォルそのトップに立つ。
 普通に考えれば、強硬派なんだからギルドもお取りつぶしだけど、ヴォルは、ペル→ナイトバーンの力関係でギルド継続を認める。
 こんなん見てるから、ファリもヴォルを疑わず。けどペルは、ナイトバーンがおためごかしな事を言いつつ、ニンゲンに対してひどいことをしているのを、知っている。
 ペル経由もあるし、ファリもバカじゃないから、ナイトバーンがいい人でないことは知っている。だからこそ、ヴォルがニンゲンのナイトバーンを認める発言をすると、過去のあれこれとからめて、ヴォルに肯定的になったりする。つまりヴォルに対して、ファリは盲目。

ゲーム中。ナイトバーンは、ディーンとのやりとりで、怨念の影響を脱す。

 と、……こんな感じかな?

 まあチャックひいきの自分としては、最後のとこチャックがセレスドゥ背負って接近したから、怨念が引っ込んだ、とか言い出したいんだけど。

 最後に一番最初に戻って、11年前以前、ナイトバーンが怨念に取り憑かれるきっかけが欲しい。
 ナイトバーンのあの性格で、一匹狼っていうのはないと思うので、仲間がいたんじゃないかと思う。今はそれらしいのいないけど。まあ、ペルとデュオぐらいだけど、当時はまだ付き合いはなかったはずで。
 何もなくても、ナイトバーンはニンゲンの地位向上や種族の壁越えを願ったとして、それに挫折するような、なんか具体的な事件が欲しいところ。
 若いころ仲間がいて、一緒にそういうの願ってて、ベルーニにも接触して認めてもらおうとしていた。そしてペルの姉以前にも、その活動を認めてくれるベルーニの女に惚れたことがあった。
 が、ナイトバーンから言い寄ったら、種族違いを理由に、手ひどく振られた。同時に、その色恋沙汰を、ナイトバーンの抜け駆けと取った仲間に裏切られた。
 いろいろ行き違いと、不運の連鎖もあったりするわけだけど。
 そしてそれをきっかけに怨念に取り憑かれたナイトバーンは、自分の仲間も、ベルーニの女も、利用した上で破滅させた。
 ……なんてのはどうだろう?