氷砂糖や、梅酒用焼酎には、梅酒の漬け方が書かれていたりする。が、氷砂糖に書かれているものは、氷砂糖の割合が大きく、焼酎に書かれているものは焼酎の割合が多かった。それぞれに商売熱心である。
我が家では、ビンの大きさや、取れた梅の量、焼酎や氷砂糖の残量と相談しつつ、てきとーに漬けている。
甘いのや甘くないのができるが、「いろいろ楽しめるように、いろんな割合でつけてみたの」というわけではないのがミソ。結果的に楽しめるのでよしとする。
・梅1キロにつき
梅酒用35度の焼酎 1~1.8リットル
砂糖 0.5~1キロ
ただし、焼酎と砂糖の両方を減らさないこと。焼酎1リットルなら、砂糖は1キロといった具合。……甘いぞ。
悩んだら、梅1キロ(一袋)、焼酎1.8リットル(一箱)、砂糖1キロ(一袋)でOK。
我が家の場合、梅が割れてても気にせず、痛んでいたらそこだけ削り取って、漬けてしまう。
そーゆーことをすると、琥珀色の透き通った梅酒というわけにはいかなくなるが、梅がもったいないし、売り物作ってるわけじゃないし。
気になるなら、あとでコーヒーフィルターで漉せばいいし。
3~6時間、梅を水につける。
ざるにあげて水を切る。
梅と焼酎と氷砂糖の割合は、いーかげんというか、手元の焼酎や氷砂糖の残量や空き瓶の容量を見ながらというか、てきとーやってます。
市販の梅酒ビンに規定量通りに漬けると、上部が結構空くはず。漬けている間、最初のうちはガスが出るので、空きがないとフタが吹っ飛んだりすることもあるらしい。かといってフタをしないわけにもいかない。
写真は焼酎入れすぎの図。
洗って乾かしておいたビンに焼酎を少しいれ、フタをして、激しくゆすり、内側全体を焼酎で濡らす。
梅の確認しついで(なにせ割れた梅まで入れますんで、どうしょうもないのはここで弾く。)に、ヘタを取れるだけでも取りつつ、キレイなタオルで梅を軽く拭いては、氷砂糖と交互に、ビンに放り込んでいく。
人によっては、梅を割って漬ける人もいれば、皮に傷がついているのを除く人もいる。
うちはその日の気分によっていろいろてきとー。竹串でぶすぶす皮に穴を開けるってのもあるけど、生け花の針山に押し付けてすますこともある。
一番上が氷砂糖になるようにする。
最後に焼酎を、注ぎ込む。
梅がプカプカ浮かんで水面上に出てるとでもいうのでないかぎり、いわゆる冷暗所にしまいこんでほったらかす。
氷砂糖が早く溶けるようにゆする、という人もいるし、ゆっくり溶けるよう氷砂糖を使っているのだからそっとしておくのだ、という人もいる。
どっちでも飲めるものはできる。
梅がきゅっと搾り取られ状態になるのか、ふっくら丸まる状態になるのか、たぶん浸透圧とかのせいなんだろうけど、あまり深く考えたことはない。
どっちだろうと、飲めるもんは飲める。
3ヶ月から飲めるが、まだ焼酎がきつい。
半年ぐらいから、そこそこになる。
一年したら、実と梅酒を別々に分けて保存する。
梅の実をつけっぱなしにしておいてはおいしくない……かどうか知らない。うちの場合、単に次の梅をつけるために、中身を整理して場所をあけてるだけのような気がする。
この時期まで中身が残っていれば、だけれど。
ブランド梅といい焼酎で手間かけて漬けるのもありだとは思いますけど、世話もしてない庭の梅の実を漬けるぶんには、こんなアバウトでいいんじゃないですかね? アバウトでも飲めるもんができます。
自家製梅酒は、ビンごとに違う味になったりして、おいしくて楽しいです。
市販の安い梅酒より、ずーっとおいしいと思うのは、手前味噌ばかりじゃないと思います。